オーストラリアで看護師になるには?永住権取得までの費用と手順を解説

こんにちは!私は日本で看護師として働いていましたが、英語をはなせるようになったらいいなという軽い気持ちでオーストラリアへワーホリへ行きました。最初はただ海外での生活を楽しむつもりでしたが、オーストラリアの医療現場に興味を持ち、本格的に看護師として働く道を模索するようになりました。

しかし、オーストラリアで看護師として働くためには、オーストラリアの資格を取得する必要がありました。そのため、ワーホリ期間中に進学を決意し、フィリピン留学で英語力を向上させた後、オーストラリアの大学へ入学するというステップを踏むことになりました。

大学卒業後は、看護師としての経験を積みながら、最終的に190ビザで永住権を取得することができました。この道のりは決して簡単ではありませんでしたが、一歩ずつ着実に進んでいけば、オーストラリアでの看護師キャリアを築くことは可能です。

このブログでは、ワーホリから大学進学、そして永住権取得までの流れを、リアルな経験を交えて詳しく紹介していきます。これからオーストラリアで看護師を目指す方や、海外でのキャリアを考えている方の参考になれば嬉しいです!

目次

ワーホリ期間

英語圏へワーホリに行こうと決意してからネットで「ワーホリ 看護師 英語」で検索してどこの国に行くか決めました。せっかく行くなら自分の今までの経験を活かしたかったので看護の経験が役に立つ国を選びたかったからです。そこで見つけたのがオーストラリアの看護留学プログラムでした。エージェントを使わなくてもワーホリにはいけますが、英語が全くできなかったので銀行の手続きなど自信がなかったため、エージェントを通してオーストラリアにワーホリへ行くことにしました。

この留学プログラムを通して、現地で看護師の働き方を見た時に時間に余裕があり給料も日本より良く、楽しそうに仕事している姿を見てオーストラリアで働いてみたいと思うようになりました。ただ英語力は中学生レベル(多分それ以下)の私が英語環境で働けるのか…不安はありましたがこれからのキャリアについても考え、看護師として働くためにオーストラリア大学へ行くことを決意しました。

その後オーストラリアでバイトをして学費を貯金しながら英語力を上げるために語学学校に通いました。ただ、ワーホリだと就学には制限があり、4週間しか通えませんでした。その時にオーストラリアにいても英語は伸びない、もっと自分を追い込む環境が必要だと思いフィリピンへの語学留学を決意しました。

フィリピン留学でIELTSの勉強

大学進学には英語力が必須!ということで、オーストラリアへ進学する前にフィリピンへ留学し、IELTSの勉強をしました。費用は比較的安く、マンツーマンレッスンが充実していたので、短期間で英語力を伸ばすことができました。ただ、毎日勉強に追われ、目標スコアを取らないと行けないため精神ストレスは半端なかったです。

フィリピンでは1日中みっちり英語漬けの日々を送りました。スピーキング力を上げるために毎日先生と会話をし、ライティングやリーディングも徹底的に学びました。特に、オーストラリアの大学ではアカデミックな英語が求められるため、IELTSの勉強を通して論理的な文章の書き方を学べたのは大きな収穫でした。

フィリピン留学の費用は3ヶ月で授業料、寮費、交際費など含めて約60万程度でした(2018年時点)。

大学進学:学費と学生ビザ

オーストラリアで働くには永住権が必要なため、永住権に有利な地方の大学の看護学部に進むことにしました。学費は年間約240〜250万円/年(2019-2020年時点)でした。入学する時に1年分の授業量を一括で払わないといけませんが、2年目以降は講座が開講する前に支払うため、大学に通いながらバイトをして学費を賄うことができました。1講座約30〜40万円前後でした。私の通っていた大学では1年目の病棟実習が終わるとケアラー(介護士)の資格が得られ、介護施設や病院のアシスタントナースとして叩くことができました。時給は約AUD$30〜40で、土日には時給が上がるためそこまで生活がきついとは感じませんでした。ただお金に余裕があるに越したことはないので貯金はしっかりしてから行ったほうがいいです。

大学では、座学だけでなく実習も多く、忙しい毎日を送りました。特に病院実習では、オーストラリアの医療システムや看護の現場を学ぶことができ、非常に貴重な経験となりました。また、現地の医療スタッフとのコミュニケーションを取ることで、英語力もさらに向上しました。日本の看護実習の時のような行動計画を書くこともなかったので楽しく実習生活を送ることができました。

永住権の申請:190ビザを目指して

看護師がオーストラリアで永住権を取るまでの道のり

  • 永住権を目指せる主なビザの種類
    • 189ビザ(技術独立ビザ):ポイント制で申請、スポンサー不要
    • 190ビザ(州指名ビザ):州のスポンサーが必要
    • 491ビザ(地方スポンサー付きビザ):指定地域で一定期間働く必要あり
  • ビザ取得の流れ(全体のステップ)
    1. 英語試験(IELTS, OET or PTE)
    2. AHPRA登録(オーストラリア看護師登録)
    3. スキルアセスメント(ANMAC)
    4. EOI(Expression of Interest)提出
    5. 招待を受けてビザ申請
    6. 健康診断・警察証明
    7. ビザの承認 → 永住権取得!

大学を卒業後、私は485ビザ(卒業生ビザ)を取得し、正式に看護師として1年ほど働きながら永住権の申請準備を進めました。ポイントをクリアするためにPTEを受験し、ANMACのスキルアセスメントを受けました。そして、最終的に州の指名を受ける形で190ビザ(州ノミネーション技術移住ビザ)を申請し、無事に永住権を収得できました。

コロナ期間であったため看護師の需要が高まり、申請して1時間後に永住権の招待状が届きました。永住権申請は自分でもできますが、学生ビザやワーホリビザとは違いとても重要なビザになるためエージェントを通して申請しました。エージェントの方からアドバイスをもらい、諸類集めなど慎重に行った結果すぐに招待状が届いたのではないかと思います。エージェント費用は高いですが、自分の将来のための投資だと思って利用することをおすすめします。また、エージェントも中国系、韓国系、日系などいろいろでエージェント選びはとても重要です。実際、私の友達は費用が安いからと中国系エージェントに頼んで申請して190ビザではなく491ビザの招待状が届き申請し直しました。私は大学の時の友達の紹介で日系のエージェントを使いました。母国語でコミュニケーションが取れる安心感はとても大切だと思ったので、もしこれから永住権を申請しようと思っている方はぜび日系のエージェントを利用してみてください。

費用はビザ申請費、エージェント利用代、NATTIの翻訳サービス代、BUPAの健康診断費用など併せて約AUD $8,500 (81万円)でした。

おわりに

私は永住権習得までに約600万ほどかかりました。ワーホリから大学進学、そして永住権取得までの道のりは決して楽ではありませんでした。しかし、一つ一つのステップを着実にクリアしていくことで、夢を実現することができました。

オーストラリアで看護師として働くことには、多くのメリットがあります。給与水準が高く、ワークライフバランスも取りやすいため、長く働ける環境が整っています。また、医療従事者の需要が高いため、安定した仕事を得やすいのも大きな魅力です。

これからオーストラリアでの看護師キャリアを考えている方には、ぜひ早めに計画を立てて準備を進めることをおすすめします。英語力の向上、実務経験の積み重ね、ビザ申請のポイントをしっかり押さえれば、必ず道は開けます。

私自身、ここまでの道のりは決して簡単ではありませんでしたが、オーストラリアでの生活はとても充実しており、挑戦して本当に良かったと感じています。もしこの記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!

オーストラリアでの新しいキャリアに向けて、一歩踏み出してみませんか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次