オーストラリアで看護師として働く際、最も気になるのは給料や雇用形態ですよね。どのような給与体系が適用され、雇用形態にはどんな種類があるのかは、実際に働く前にしっかりと把握しておきたいところです。今回は、私自身の給料明細をもとに、オーストラリア看護師の給与と雇用形態について具体的にご紹介します。フルタイム、パートタイム、カジュアルなど、それぞれの雇用形態における給料の違いについても触れ、実際にどのくらいの収入が得られるのかをリアルなデータを交えてお伝えします。これからオーストラリアで働く看護師としての参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。
雇用形態と基本給与
1. 雇用形態の種類
オーストラリアの看護師には3つの主な雇用形態があります:
パーマネント
- フルタイムの正社員
- 有給休暇、病気休暇などの福利厚生が充実
- 安定した収入と労働時間
パートタイム
- 週の労働時間が決まっている非フルタイム勤務
- パーマネントと同様の福利厚生を比例配分で取得
- 柔軟な働き方が可能
カジュアル
- シフト制で働く非常勤形態
- 基本給の1.25倍の時給
- 福利厚生なし(その分、給与に上乗せ)
2. 各種手当と割増率
時間帯による割増
- 準夜:基本給の12.5%増し
- 夜勤:基本給の20.5%増し
- 土曜勤務:1.5倍
- 日曜勤務:1.75倍(※州により1.5倍の場合あり)
祝日手当
- パーマネント・パートタイム:2.5倍
- カジュアル:土曜日と同じ(州によって違うこともあり)
3. 基本的なシフトパターン
オーストラリアは基本的に3交代制です。ICUや救急だと12時間シフトもあります。
- 3交代制
- 朝勤(例:7:00-15:30)
- 午後勤(例:13:00-21:30)
- 夜勤(例:21:00-7:30)
- 2交代制(12時間シフト)
- 昼勤(例:7:00-19:30)
- 夜勤(例:19:00-7:30)
経験年数別の看護師の年収の変化
オーストラリアでは勤続年数によって年収が大きく変わるのが特徴です。
経験年数 | 年収(豪ドル) | 日本円換算(約1豪ドル=96円) |
---|---|---|
新卒(1年目) | 約55,000 | 約528万円 |
3年目~ | 約70,000 | 約672万円 |
6年以上 | 約85,000 | 約816万円 |
地域別の年収比較
主要都市の平均年収(2024年度データ)
都市 | 年収(豪ドル) | 日本円換算(約1豪ドル=96円) |
---|---|---|
キャンベラ(ACT) | 89,192 | 約856万円 |
タウンズビル(QLD) | 88,871 | 約852万円 |
アデレード(SA) | 87,828 | 約843万円 |
パース(WA) | 84,781 | 約813万円 |
メルボルン(VIC) | 84,392 | 約810万円 |
シドニー(NSW) | 81,746 | 約785万円 |
全国平均
- 年収:81,504豪ドル(約847万円)
- 月給:5,771豪ドル(約59万円)
- 時給:46豪ドル(約4,700円)
実際の給与明細例
私の実際の給料明細です。私は経験年数9年目のカジュアル契約で平均で70−74時間/2週間、夜勤専門で働いています。(3-4回夜勤/週)

オーストラリアは2週間ごとに給料が支払われるので、月で考えると手取りは平均して約80万円ぐらいになります。
カジュアル手当と日曜手当で日曜に働くと時給が$100(約9300円)超えます。日本にいたときには考えられない時給ですね^^; 1年間で毎年約2ヶ月半ぐらいは旅行に行ったり日本に一時帰国してますが、年収は平均して約$1,000(約930万)前後もらえています!
ただ、カジュアルなので勤務時間が保証されていないため給料に変動があります。過去に2-3ヶ月ほど仕事が少なく、週に1-2回しか働けない時期もありました。カジュアルのメリットは好きな時に好きなだけ働けるところですが、この仕事がない時期が続くと精神的に苦しくなるので安定した生活を送りたいならパートタイムやパーマネントをおすすめします。
アドバイス
給与交渉のポイント
- 経験年数の正確な申告
- 専門資格の提示
- 希望シフトパターンの明確化
雇用形態選択のヒント
- 生活スタイルとの適合性
- 長期的なキャリアプラン
- 収入の安定性vs柔軟性
- 福利厚生のニーズ
まとめ
今回はオーストラリアの看護師の給料と雇用形態について、実際の給料明細を元に具体的にご紹介しました。オーストラリアでは、フルタイム、パートタイム、契約社員など、さまざまな雇用形態があり、それぞれに特徴と給与の違いがあります。自分に合った働き方を選ぶことが、長期的なキャリアにとって重要です。オーストラリアで看護師として働く際の給料の実態を知っておくことは、より良い選択をするための第一歩です。今後、オーストラリアでの看護師生活を考えている方々にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
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