英語力ゼロから看護師へ:私の経験

こんにちは! 日本で看護師として働いていた私が、オーストラリアで看護師資格を取得し、実際に働くまでの道のりをお話しします。これからオーストラリアで看護師を目指す方の参考になれば嬉しいです!

前回の記事では、「英語力ゼロの私がオーストラリアの看護師を目指した理由」についてお話ししました。英語が得意ではなかった私が、なぜ海外で看護師を目指そうと思ったのかをについて書いています。

今回は、その続きとして、実際にオーストラリアで看護師として働くためにどのようなステップを踏んだのかを詳しくお話ししていきます!

ここでの情報は2025年2月現在のものです。最新情報は必ず留学エージェントや公式サイトで確認してください。

目次

1. オーストラリアで看護師資格を取得するためのステップ

オーストラリアで正看護師(Registered Nurse: RN)として働くには、主に以下の3つのルートがあります。

① オーストラリアの大学で看護学士(Bachelor of Nursing)を取得する

  • 対象者: 高校卒業した人/ 日本で正看護師資格を持っているが、オーストラリアで新たに資格を取りたい人
  • 流れ:

1. オーストラリアの大学(Bachelor of Nursing)に入学(2~3年)

   *何かしらの学士を持っていると単位免除が認められて2年間で看護学士が取れます(看護に関係ない学士でも可)

2. 卒業後、AHPRA(オーストラリア看護助産師評議会)に登録 (登録時にIELTS 7.0相当のスコア提出)

3. RN免許取得 → 就職活動 → 看護師として勤務開始

メリット 確実にRN資格を取得できる

デメリット 学費が高く(年間300~400万円)、時間がかかる(2~3年)

② OBA(Outcome-Based Assessment)ルート

  • 対象者: 日本で正看護師資格を持ち、看護学士(Bachelor of Nursing)を取得している人
  • 流れ:

1. AHPRAに申請し、日本の看護資格がOBAの対象か確認

2. NCLEX-RN(コンピュータ試験)を受験(費用:約6万円)

3. OSCE(実技試験)をオーストラリアで受験(費用:約25万円)

4. 合格後、AHPRAに登録(登録料:約5万円)→ RN免許取得 → 就職活動 → 看護師として勤務開始

メリット 大学に通わず資格取得が可能で、時間と費用を節約できる(総費用は約40〜50万円程度)

デメリット 試験が難しく、合格率は約60%。準備に6ヶ月~1年かかることが多い

③ EN(准看護師)として働きながらRNを目指す

  • 対象者: 高校卒業した人/ 日本で専門卒の看護資格を持っており、看護学士を持たない人
  • 流れ:

1. TAFEや専門学校でDiploma of Nursingを取得(約1.5年、総費用150〜200万円)

2. RNコース(Bachelor of Nursing, 1~2年)に編入し、RN免許を取得

メリット ENとして働きながら大学通えるため費用を抑えられる。また、働いている勤務先にそのままRNとして就
     職できる可能性もある。ENの給与はRNより低いが、日本の看護師より待遇が良いことが多い

デメリット RNになるまで総計で3~4年かかる

大学進学ルートの現実と私の経験

私は日本では専門学校を卒業したため、学士がなかったのでオーストラリアで大学に行き、看護学士を取ることにしました。私は勉強することが好きじゃないので、ENからRNへのルートは学生期間が長くなるのでやめました。また、大学を選ぶ時に永住権を考えていたので留学エージェントの勧めで永住権申請に有利な地方の大学に行くことにしました。今後自分がどうしたいのか、何を学びたいのか、経済面も含めて、どのルートで看護師になるのかを選ぶのが重要になると思います。

大学に入学するには学校にもよりますがIELTS 7.0のスコアが必要です。私が入学した時点ではダイレクトエントリーがあり、IELTSのスコアで足りない分は大学付属や提携している語学学校で学べば大学に入学できましたが、現在は多くの大学でこのダイレクトエントリーが利用できなくなりました。オーストラリアで看護師になるには、看護師登録する際にも英語のスコアが重要になってきます。留学を検討している方は英語力をまずはつけつことが重要です。

これからオーストラリアで看護師を目指す人へ

どのルートが自分に合うかをよく考える

  – 時間とお金のバランスを考慮して選ぶことが重要

  – 長期的なキャリアプランを立ててから留学を決めるとよい

英語の勉強は早めにスタート

  – 英語のテストはIELTSやPTE, OETがあるので自分にあったテストを見つけて勉強を進める

  – オンライン英会話で医療シナリオのロールプレイをするのがおすすめ

ビザや学費などのリサーチをしっかりする

  – 学生ビザ(サブクラス500)の場合、2週間で48時間まで働ける(学校の授業がないときは制限なし)

  – 卒業後は卒業生一時ビザ(サブクラス485)を取得できる

  – 看護師はスキル不足職種リストに含まれており、永住権申請が比較的しやすい

オーストラリアでの看護師生活はとても充実しています。給与や労働環境も日本より恵まれていることが多く、私自身、この選択を後悔したことはありません。これから挑戦する皆さんも、ぜひ一歩を踏み出してみてください!

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